今日は、ミスチルボーカルの桜井さんが、カバーする曲の1つで、「マチルダ」について書きたいと思います。
この曲は「寺岡呼人」さんが作詞・作曲している曲です。寺岡さんは、実は、ミスチルの名曲の1つの「星になれたら」を手掛けていて、プロデューサーとして実力派だと思います。この寺岡さんの作った「マチルダ」という曲を櫻井さんが、ライブでカバーしたのです。
(Golden Circle Vol.18 ~Yohito Teraoka 20th Anniversary Special~ 2013)
初めて聞いたときですが、とても聴き心地がよく、櫻井和寿の声の魅力を極限まで活かしている曲だと感じました。2000年中盤以降に魅力がでてきた櫻井さんの「声質」の変化が十分に感じられる曲です。
低めの所の声がとてもマイクに載って、観客の耳にしっかり入ってくる声を出すのです。なんか透き通った声の裏にしっかりとしたベースの響きがミックスされていて、弦楽器のような、アコーディオンのような響きと共に、音が耳に突き刺さってきます。
そして、感情にも突き刺さってきます。
1990年代の頃と比べると、高音の所の響きが変わってきた気がします(その時の調子にもだいぶ左右されますが、少し詰まったような声になってきた)が、中低音の声はピカイチだと思います。
この「声」で歌うときは、バックミュージックは、ほとんどいらないです。というか静かであれば静かなほど魅力が引き立ちます。アコギ一本で引き語りとか、ピアノが鳴ってくるぐらいで十分に観客の心を奪い去ります。その声に観衆は吸い込まれていくように感じます。観客はただただ、静かにそこの声を体で感じているのです。
私は、この曲を「ライブ」で直接聞いたわけではありませんが、いろいろなミスチルのライブを見てきた経験上きっと観衆は櫻井さんの声に吸い込まれたと思います。
※動画は、公式本人映像になります
マチルダ
作詞:寺岡呼人/山田ひろし
作曲:寺岡呼人
歌:寺岡呼人
すぐに泣き出して
嫉妬深くて
いつも大げさな想像で
勝手に思い込み 部屋を飛び出して
僕を振り回す
でも君はふいに
僕を包むような強いところを見せて
母親みたいに まっすぐ見つめて
僕を叱るのさ
君が生まれた頃
僕はもう大人で
挫折も寂しさもたくさん味わった
なのに君にそっと 抱きしめられ
いつの間にか眠ってる君は迷いなく
若い愛を 僕の中注ぐんだ
受け取る資格があるかなんて
想いは押し流され
ここにいてほしい
僕はもう戻れない
出来るなら君から もいちど生まれたい
残りの時間をすべてかけて
君と生きていきたい君が生まれた日に
僕は何してたろう?
呼び声に気づいて
空を見上げたかな
今は君にそっと 抱きしめられ
いつの間にか眠ってる
どんな運命が待っていたって
君と生きていたい