おわりんです。
2024年初めての記事です。
今回は、「がん検診」のことを記事にしたいと思います。
僕も40代になったということで、会社の制度を使って「がん検診」を今年初めて受けました。胃カメラ、エコー、便潜血、血液検査を行うコースを選択しました。このコースを選択した理由は、祖母に40代後半で「胃がん」になり亡くなった方がいるからです。
申し込み
検診を申し込むための病院選びや、申請がとても面倒でした。ただでさえ、検診を受けるというちょっとした恐怖があるにも関わらず、いろいろな手間があるので、がん検診を受けるってかなりのハードルがあるなと思いました。また、偽陽性、本来治療する必要のないがんが見つかる可能性があるなどを考えると、本当に受診することがいいのかいろいろ迷いもありながらの申請でした。
ただ、胃カメラに関しては非常に多くのメリットがあると思ったので行動に移しました。自分の胃、食道、咽頭などの多くの粘膜の状態まで目視で確認できるので、1度は、40年ともにした身体の状態把握したいという思いで検診を受けることにしました。(もちろん祖母に胃がんの方がいたこともあった。)
検査1週間前
なんとなく、「今週胃カメラがあるの嫌だなぁ」という思いが出てきました。
それと、便潜血の検査で2日分便をとる必要もありました。なんだか神経質になりながら過ごしていたので、とても疲れてしまいました。問診表に過去に胃カメラを受けたことがありますか?や、既往歴などいろいろどう書いていいのか悩んだりもしました。
胃カメラについては、約20年くらい前にうけたことがありました。その時は、自律神経の乱れからだと思いますが、吐き気がずっと続いてた時期がありまして病院で胃カメラを受けました。記憶はだいぶ薄れているのですが、当時めちゃくくちゃ苦しくて、何度も嘔吐反射がおこり、「二度と胃カメラなんかやりたくない」と思ったのを覚えています。当時の結果は、吐き気の原因となる異常はなかったのですが、「胃ポリープあり」とありました。その時「生検」も実施し良性のもので心配しなくて良いという結果でした。
問診表には、口からの胃カメラを受けたことがあると記入しました。それに過去のブログでも述べたように「すい炎」にもなったことがあるとも記入しました。
いろいろ記入しているだけで、なんだか自分の身体が大丈夫なのか不安になってしまい、問診表だけで精神的に疲労してしまいました。ただ、なるべく正直に書いて、検査の参考にしてほしいと思っていました。
検査日
○○病院を選びました。午後からの検査なので、午前は「白がゆ」のみを食べました。なんかドキドキして午前中を過ごしていたので、何かと手につかず、せっかく休みをとっての検診だったのですが時間を有効活用できませんでした。
病院到着
とても綺麗なところで平日だったのでとても空いてました。
車で来てもOKということだったので、車でいきました。もちろん人間ドックを受ける人は無料になります。少し早めに到着し、エントランスにいきました。やはりコロナ5類になったとはいえ、最初に体温の検査や簡単な体調の問診、整理番号の取得などの手続きがありました。その一連の作業は全て自動で機械が対応してくれました。人とは接触せずにここまで、手続きができて、病院のシステムもどんどん進化しているなと感じていました。
胃カメラの検査の前準備
いよいよ胃カメラ検査です。(その他の検査は、特に記録するほどでもないので書きません。)
まず、歯医者のような椅子が並んでいる部屋に案内されました。そこでまず座って簡単な問診がありました。
「注射で気分がわるくなったことがありますか?何かアレルギーがありますか?」と看護師さんにきかれました。僕は、「特にありません」と回答しました。ただ、迷走神経反射が起こりやすいとか、献血では、気分が悪くなったことがあるなどありましたが。。そこは黙っていました。
言ったところでやめることはないだろうし、寝ながらの検査なので多分大丈夫だろうと思っていました。
そして、まず鼻の穴を拡張する(カメラを挿入しやすくするということ)ということで、スプレーのようなものでシュッシュッと鼻の穴の中に吹きかけました。ここは特に何も感じませんでした。それから、注射器のようなもので鼻の穴から麻酔の薬剤を入れます。ここはちょっと鼻がつーんとする感じがします。その後、のどに流れ込んできますがそれを飲み込みます。僕は、気持ち悪くて口から最初吐き出してしまいましたが、看護師さんから「飲み込んだ方がのどの麻酔も効くので飲んだ方が良いですよ」と言われました。なので、ちょっとつらいけども飲み込みました。ここからちょっと不安感がでてきます。なんだか、のどがマヒしていく感じがして、なんだか窒息してしまうのではないかなどの不安がでてきました。大丈夫大丈夫と自分にいいきかせ落ち着かせました。両方の鼻に注射されるのですが、まあなんとか耐えました。人によっては、このあたりで、パニックになって中断してしまったり、血圧が下がって気分がわるくなる人が少なからずいるそうです。もちろん重大な事故になってしまうまでの人はいないそうですが、そういった症状が出てしまう人はいるようでした。(看護師さんから後できいた話)
この後、鼻の穴が拡張して、麻酔が効いてくるのを待つために下図のようなものを鼻に挿入してしばらく待ちました。
鼻から胃カメラ挿入
いよいよ検査開始です。歩いて別室にいきました。横になり早速スタート。医師からは、「モニタを見ながら意識をそらした方が楽に済むと思います」と言われました。鼻からカメラを挿入するのは、口からに比べ非常に楽ということを口コミなどでみていたので、きっと楽勝かななんて思っていました。
早速、左の鼻の穴からカメラを挿入です。「んんっ、ちょっと痛いなぁ。麻酔きいているのかなぁ」と心の中で思いました。お医者さんは、いったんのどの中に入る前に、鼻の奥辺りでカメラを留めて、しばらく様子をみていました。しばらくすると、その痛みも消えていき、経鼻用の胃カメラのホースの太さにも慣れていきました。
そして次の瞬間、カメラのホースを一気にのどを通過させて食道のあたりまで進め、そこで留めました。お医者さんは、「今通過したところが一番つらいところだからそこを通過すればもう大丈夫」と言っていました。この瞬間は、特に嘔吐反射などもなく、楽に過ごすことができました。「今のが一番つ辛いところなら、けっこう楽なのかな??」っと心の中で感じていました。
そして、徐々に食道から胃の中にカメラが入っていきました。そのあたりから、どんどん吐き気がでてきました。吐き気といっても、のどを通過するときにおこる嘔吐反射ではなく、なんだか車の酔いのような、げっぷがでそうなそんな吐き気が襲ってきました。空気をカメラから直接入れて胃を膨らましたりしているようなので、その影響かなと思っていました。ただなんとか耐えていました。
「はぁ、はぁ、はぁ」といいながらとてもつらくなっていたのですが、その時、看護師さんから背中をさすって頂きました。問診表でも症状がつらいときは、背中をさすってよいかという欄に☑をいれておいたので、対応してくれたようです。
「はやくおわれ、はやくおわれ」と心の中で叫びました。正直モニタを見る余裕など全くありませんでした。胃カメラは、胃の一番奥のほうから少しずつ口に向かって戻りながら観察しているようでしたが、正直症状がつらかったのであまり確認できませんでした。時間は5分くらいでしょうか?けっこう辛い吐き気がするなと思っていましたが、そうこうするうちに胃カメラを口から抜かれて、「はい終わりです。お疲れさまでした」とお医者さんから言われました。「やっと終わった~~」と心の中で喜びました
終わったのに吐き気が収まらない
吐き気が収まりませんでした。とても気持ち悪くて、「この症状はあのときと同じだ。」と心で叫びました。血管迷走神経反射です。看護師から「まだ気持ち悪いですか?」と声をかけられ、苦しそうに僕が「気持ち悪いです」と答えると、大急ぎで看護師が血圧計を腕につけ、測定をはじめした。
測定が終わると、部屋全体にサイレンのような音が鳴り響きました。こっちもびっくり。。バイタル異常のようです。あまり覚えていませんが、多くの看護師、医師が集まってきました。血圧低下が起こっていて、上が50くらいになっていたようです。すかさず看護師がまた、血圧を測定してきました。またもやバイタル異常でサイレンがなります。けっこう周りの方は慌てている様子でしたが、自分は割と冷静でスタッフの方々に「たぶん血管迷走神経反射です。電車の中とか、具合わるいときに良く起こります。足を持ち上げてください。」と冷静に答えました。その言葉を聞いたからなのか、周りの看護師や医師は、少し安心しすばやく足をあげてくれました。「足の体重を全力で載せて大丈夫ですよ。」と。このような姿勢を作ってくれました。
そして、またすぐに血圧測定です。上が80くらいに上がっていきました。その瞬間、医師から「もう大丈夫です。回復傾向。一時的に血圧が下がって気分が悪くなったのでしょう。VVR(←注射で気分わるくなるのと同じ)なので少し休んだら問題ありません」と声をかけてくれました。自分も吐き気が和らいできました。そのとき額は汗びっしょりでした。血管迷走神経反射って、なぜが汗びっしょりになるんですよね。。
そして、その後医師から「胃の中はきれいでしたよ!問題ありません。なので生検もおこなっていませんので、この後も通常通り過ごしてください」と言われました。
僕は、心の中で「良かった~無事に終わった~~」と心の中で本当に安堵しました。
結局受診前に恐れていた血管迷走神経反射が起こってしまいましたが、症状としてはいつも体験するより軽めでした。目の前が暗くなるまでもありませんでしたし、そもそも寝ながらの発症で、さらに看護師の素早い対応もあったので軽めの血管迷走神経反射で収まりました。
原因としては、やはり胃カメラを受けるという精神的なストレス、そして、カメラが胃の中を通る刺激、そして、その刺激による吐き気や、いつ終わるのだろうという不安感などが重なり誘発されたと思っています。ただ、こちらの病院の対応は本当に良かったです。少し休ませて頂いたあとに、僕は、「皆様に本当にご迷惑をおかけしました」とお詫びをいって、胃カメラの検査室をあとにしました。
看護師さんから後で聞いたのですが、胃カメラで血管迷走神経反射を起こす人はほとんど見たことないと言っていました。その前の準備室ではまれに起こるらしいですが。。
本当に面倒な自分の身体に嫌気がさします。。
終わってみて(鎮痛剤なしで問題なし)
なんだかんだで、大変なこともありましたが、検査して良かったと思いました。自分の現在の胃、食道、咽喉まできちんと観察して頂きました。また、医者の人も今後も鼻から胃カメラの検査を受けることは問題ないと言ってくれました。お医者さんは「今回VVR(血管迷走神経反射)が起こりましたが、次回は経験もあり起こりにくくなるのと、今回は水分をほとんどとらずに午後の検査まで待っていたので、多少の水分を取りながら検査しましょう。そうすれば、血管迷走神経反射を起こす確率はかなり減るはずです。」と言って頂きました。また、万が一起こってしまった場合でも適切に対応すれば、病気ではない(反射)ので問題ないそうです。また数年後に受けるならここで検査しようと思いました。
また、今回は鎮痛剤なしで意識がはっきりとした状態での検査でしたが、意識があって耐えられないくらいの辛さはありませんでした。口から胃カメラを入れて、麻酔をして寝ている間に胃カメラを行う人も多いようですが、麻酔、鎮痛剤などによる副作用などのリスクもあると思うので、私は意識がある方を選択したいと思います。鼻からなら全く問題ないと思いました。結局嘔吐の反射も一度も起こりませんでした。迷走神経反射がおこってしまったけれど。でも、一安心でした。